• TAKUYA HANE

時代の変化についていけるおっさんとついていけないおっさん


■「寸尺おじさん」の存在

「安全を考慮して、女児を土俵にあげなかった」というコメントが、相撲協会から発表された。そのコメント自体が、既に海外から見るとありえないコメントだということが全くわかっていなかったようだ。そういうおっさん達が相撲協会を動かしている。 この「おっさん」達がなかなか厄介だ。モリカケ問題で嘘も握りつぶせると思っていたし、セクハラをセクハラだと思わず、最近、次々とマスコミに吊るし上げられているのもこのおっさん達だ。 世界は既にセンチメートル、いやいやナノテクノロジーという物差しさえ使い始めているのだが、まだ世の中が寸や尺で動いていると勘違いしている。 時代の変化に気づかぬ「寸尺おじさん」達は、自分達の物差しが最も使いやすいと思い込んでいる。だから部下や周辺にもそれを強要するので、時代変わってそんな物差しを使わなくなった若者達や諸外国の人達との間で、最近、軋轢が生じてきている。 まだ相撲は許せる。女性を土俵にあげたくないというのは、ただの信条なので、そんなのありえないという人たちを相撲ファンから失ってしまうというだけのこと。相撲を守り、後世に伝える立場の人たちが、それでいいというのなら、それはそれでいいんじゃないかと思う。 許せないこともある。 タバコ問題である。 受動喫煙対策の法案が「自民党のおっさん達」によって骨抜きにされてしまった。 モリカケが片付くと、来月あたり、国会でこれが可決されてしまうという。 これはちょっと許せない。 レストランに入ってタバコの煙が流れ込んでくるのは、人に迷惑をかける行為だ。 町なかでタバコの煙がこちらの衣服や髪の毛にまとわりついてくる時、それはハラスメント以外の何ものでもない。 僕らが生まれた年、成人男性の喫煙率は、83.7パーセントだった。その時代ならばタバコを嫌う人も少なかっただろう。 2017年は、その数28.2パーセントである。女性に至ってはわずか8.7パーセントの人しかタバコを吸ってない。 つまりは吸ってる人の方が圧倒的に少なくなっているのである。 ●喫煙者数レポート http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html 欧米諸国だけではない。アジア各国も禁煙ラッシュへと向かいつつある。シンガポールはもちろん、タイ、フィリピンとアジアのほとんどの国で禁煙法が施行され、公共の場(レストランや外)で喫煙ができなくなった。 なのに、自分がタバコをやめられない自民党の寸尺おじさん達は、「レストランで吸うのは俺たちの権利だ」と言わんばかりに、せっかく厚労省や有志議員が作った法案を骨抜きにしてしまったというから情けない。

■硬直の理由は

ついにさ来年となったオリンピック。日本にやってきてた外国人は、子連れの前でプカプカとタバコを吸っているおじさん達と、それを見て咎めもしない日本人の姿をみて、「美しくない国」「一億総受動喫煙国家」だというレッテルをはるに違いない。 ハーバード大から毎年、うちにインターンにやってくる学生が最初にレストランで口にするのは「なんでレストランでタバコを吸えるんですか?」と言う言葉だ。 ウソは突き通せる。セクハラも問題ない。タバコを人前で吸って何が悪い。 どうも最近、日本の成長が止まってしまっているのは、この「寸尺おじさん」達が原因じゃないかと最近、思うようになってきた。 ビジネスの世界でも、そういうおじさん達がいっぱいいる。 「営業は数だ!死ぬまで訪問してこい」 「利益だろ、利益。利益だけが会社の全てなんだよ」 昭和期のビジネスモデルで鍛えられた寸尺サラリーマン達は、今なおそのやり方でしか仕事ができない。 そんなおじさんがあなたの会社の中心にいるのであれば、悪い事は言わない。そんな会社、できるだけ早くやめたほうがいい。 AIやロボットの時代に、竹槍で戦闘機に立ち向かってこいとさえ言いかねないからだ。 いや、実際、決算を書き換えることを悪いと思わない人たちの会社が長くつづくはずがない。不正をもみけしていたことが発覚した企業が次々と倒れているのは当然のこと。 日本の優秀な若者がそんなおじさん達のためにどうでもいい書類を作ったり、あるいはせっかく作った書類を書き直したりしているという現状は、あまりにももったいない。 僕の知り合いのとても優秀な若手官僚がもうすぐある省を後にする。 日本を変えるために憧れの省に入ったのに、最後は日本を変えるためには 省を出るべきだと判断しているのだ。 あらゆる分野で、優秀な若者の離反が起き始めている。 そして最後は日本という国だ。 国債をばら撒き、借金を重ね続けることになんの疑問も持たない寸尺議員が動かす日本という国。日本が国として機能しなくなるのは、もはや時間の問題。 じゃあ、一体どうしたらいいのか? 「寸尺おじさん、日本からでで行けー」 と、代々木公園でシュプレヒコールをあげる? それも古臭い。 そもそも声を上げれば叩かれる。時代が渦巻く中、変革を唱えた龍馬も西郷どんも結局、最後は殺されてしまった。 日本人の多くがタバコを吸っていないのに、寸尺おじさんの横暴に声を上げないのは、争いに巻き込まれたくないからである。 日本が変わらないもう一つの理由はここにある。 争いを好まない人は声を上げない。僕もその一人だった。 しかしアメリカに行ってから声をあげるようになった。声を上げなければ聞こえないし、そもそも僕らがそう思っていることを理解してもらえない。 「タク、意見をいうことを恐れるな。意見はただの意見だ。それが通るとは限らない。でもスタートは意見を述べることから始まる。君の考えがわからなければ、僕らは対処のしようもない。」 おっしゃる通りだ。 寸尺おじさん達は目が悪い。目が悪いから、時代の変化が見えていない。でも目が悪いからといって耳が悪いとは限らない。 あるいはそんな組織であっても、ナノテクおじさんが一人ぐらいはいるはずだ。うまくパスを通せば状況は変わる。

■若者の声のあげ方

以前、こんなことがあった。 職場のセクハラがひどいとある女の子が僕に相談してきた。その会社の若い女の子は誰一人、声をあげていないのだがあまりにもひどすぎるからなんとかしたいと相談をしてきたのだ。 聞いてみて驚いた。部署でカラオケに行って、若い男の子を全員全裸にさせて女の子の顔の前で性器をぶらんぶらんさせる踊りをさせるのが伝統になっているという。 寸尺上司らはそれをみてゲラゲラ笑っている。 女の子は耐えかねて、上司にやめてほしいと直談判したところ、女性の先輩とともに説教されたという。 有名な会社だから呆れ果てた。アメリカだったら大スキャンダルになるレベルだ。 すぐにその女の子の上司とアポをとった。 「あなたがた、これはひどいですよ。僕はいろんなメディアや政府関係機関にも知り合いが多くいます。今、話していることもこのICレコーダーに録音しています。で、この問題は問題じゃないと女の子にいったらしいですね?正気ですか?」 苦虫を潰したような対応だった。さらにその女の子は、社内のえらいさんに救いのメールを送らせた。現状をできるだけ多くの「きちんと耳をもった」人に聞いてもらうためだ。 すぐにその会社の会長が動いてくれた。 会社の偉いさん方、つまり寸尺幹部らに対し、 「セクハラはその人が嫌がれば全てセクハラだ。ただちに対処法を考えなければこの会社に先はない」 とメールを送ってくれたのだ。 すぐに会社からの正式な謝罪が彼女に入り、彼女は、もっとまともな部署に移る事ができた。 寸尺おじさん達が会社で、組織で力を持っている限り、その会社は決して変わらない。 しかし、まともな人もいるのだ。 黙っていては聞こえない。 いつの時代も、時代を変えて来たのは、普段声を出さない人たちが「これは間違っている」と声をあげ、力を合わせた時なのだ。 争いを好まない人は、正しい人を動かす方法を身につけるべきだ。 時代の変化についていけるおっさんとついていけないおっさんがいる。 ついていけるおっさん、おばさんを見つけろということだ。 そして我々、おっさん、おばさんは常に反省しなければならない。 僕はついていけるおっさんになりたい。 そして必要な時には勇気をもって声をあげられる人になりたい。 最後に、このコラムを呼んでくれた自民党関係者の皆さんにお伝えしたい。 今回の骨抜き法案を通すような党であれば、自民党は世の中の潮流を理解しない党だと世界に宣言するようなことになってしまいます。 良識ある皆さんが動かなければ、モリカケが産んだ自民党に対する悪しきイメージが更に増幅されていくことになってしまいます。 今、動けば、全国のアンチスモーカーがあなたの支えとなります。 どうか勇気ある行動を!

#人間論

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