■突然のお声かけで
元マイクロソフト会長の古川(Sam Furukawa)さんから突然、チャットが入り、「講演をするんだけど僕は話しすぎちゃうから、アクティブラーニング方式で、羽根さん、ファシリテーションやってくんない?」とのご依頼。
古川さんのご依頼ならと馳せ参じた場所はなんと最近、よく来ているAVEXさん。
しかも、この講演をプロデュースしたのは、僕がこの夏、最も力をいれて動かしたNexgenでご協力を頂いた、加藤 信介さん、有田 雄三さん、小川 尚信さんのチーム。なんというご縁。
で、東京タワーが見える素敵なお部屋でインタラクティブな講演は始まりました。
まずは自己紹介ということで、古川さんの奔放なご経歴が明かされた。
マイクロソフト立ち上げ時のお話、ビルゲイツの知られざる素顔など、驚愕の面白話が満載。
僕がファシリをする必要もないんじゃないかってくらい面白かったんだけど、あらかたお話が終わったところで、古川さんが僕を前に呼んでくださり、第二部へ。
よくある質疑応答ではなく、質疑応答の中に、ある種の軸を据えて、今回のテーマや、この会場、このスピーカーだから引き出せる面白さを引き出していくこと。それが僕の役割だった。
「アップルというライバル企業に対して、マイクロソフトはどんな対策をしていたんですか?」
なかなか鋭い質問がでてきた。これは面白い。すごく興味がある。
すると、古川さんのパワポがさっとビルゲイツとスティーブジョブスの二人が座る動画に入れ替わる。
ジョブスが滔々とビジネスの重要性を語り、そのあと、実はビルゲイツと仲がいいんだということを明かすビデオ。
この動画をさっと引っ張れるところがすごい。
ジョブスとビルゲイツという世界の誰もが知っている大御所の隣で仕事をしていた古川さんだから言える説得力のある解説が続いた。
十分、感動的なのだが、そこで満足していたら、ファシリしにきた意味がない。
「ビルゲイツとジョブスはそうだったかもしれません。でも日本法人ではどうだったんですか?」
すると古川さんがアップルの講演会で行った驚きのパフォーマンスの逸話を話してくださった。
爆笑だった。
確かにそれは相手との信頼関係がないとできないことだ。
あっという間に予定の時間がやってきた。
もっとお話を聞きたかった。会場もそんな感じだった。
各界の大御所の話を、ただ聞くだけではなく、会場と一体になって深掘りしていくというのは本当に面白い。
この企画は面白いので、是非とも続けていくべきだし、かつ、社内だけではなく、一般にも公開していくべきだと偉そうに進言させて頂いた。
新しい時代に向かって、謙虚に学ぼうとする姿勢(=大御所のお話を聴く)と、果敢に挑戦する姿勢(=会場との深掘り対話型)が、まさに新世代AVEXの象徴だと思われた。
■素敵な出会いが
そしてみんなで打ち上げディナーへ。
場所はあのウルフギャング。ハワイで食べたことがあったのでそのうまさは知っていた。
これでもかという大きさの熟成肉がテーブルにどーんと運ばれてくる。
これだけでものすごいインパクト。これを皆でがガッついていく。
美味い!香ばしい!
ディナーというにふさわしい。
そして、このディナーから古川さんの慶応の教え子として参加してくださった人にびっくり!
あの尾崎豊さんの息子さん、裕哉さん。
ちょっと前に、尾崎豊さんの息子さんの歌声がお父さんそっくりだという動画がバズっていた。
●尾崎裕哉 I LOVE YOU https://www.youtube.com/watch?v=Coj9CEs51O0
その動画に僕も感動したのだが、そのご本人が目の前にいる。
僕もバンドをやっていたので、尾崎豊さんに対しては、相当なリスペクトを持っている。
その息子さんと色んなお話ができたのだから、楽しくないわけがない。
とても好青年だった。明るくて嫌味がない。
お父様と同じミュージシャンの道を歩みながらも、音楽業界のあり方を変えていくような挑戦をしてみたいと・・・。
なんと僕がハーバードで教えていたまさにその時に、裕哉さんもケンブリッジに住んでいたということがわかった。
世間は狭い。
みんな大いに盛り上がってきたのでと、古川さんがさらに夜の街に連れて行ってくださった。
遊びなれて、楽しみなれていらっしゃる古さんがはじけていらっしゃるのでみんなにさらに大盛り上がり。
当然、エンターテイメントカンパニー、AVEXの皆さんも「Really!」な感じで盛り上がる。
そうなると僕も当然能動的に・・・。
気づくと午前様・・・。
ああ、楽しかった♪
ファシリテーションという武器があるだけでこんなところにお声がかかるのはとっても嬉しい。
芸は身を助く!
古川さん、AVEXの皆さん、素敵な機会を本当にありがとうございました。
尾崎さんも本当に楽しかったです。
またみなさんと楽しく語りあえ、楽しく笑い合える日を心からお待ちしております。
最後に古川さんのお言葉で締めたい。
「僕があった本当に素晴らしい人は、上を見ているのではなく天を見ている。起業家とは肩書きではない。未来を変えようと思う人の『心のありよう』なのだ。」