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企業博物館|多くの失敗を学ぶ場


■タカラホールディングスの博物館を見学

京都の伏見にあるタカラホールディングスさんの歴史記念館を訪問。

タカラホールディングスさんの子会社、タカラバイオさんはうちのクライアントでもある。

日本屈指のバイオカンパニーで、もう10年近く、研修、コンサルティングをさせて頂いている。

最近、「にっぽんの宝物プロジェクト」の投稿が多いので、僕らのことを飲食関連のアドバイザーのように思っている人もいらっしゃるかもしれないが、

企業の成長支援は、僕らが最も力を入れている本業の一つである。

タカラバイオさんは、この10年で劇的に成長した。

成長する会社と、歩みを共にさせて頂くことはとても光栄なことであり、かつ有意義なことである。

■成長する会社の共通点"失敗から学ぶ"

人材育成の立場でその会社に入るということは、必然的に内側で起きていることを知る立場になる。

結果、僕らには、成長する会社のデータが膨大に蓄積されていくことになる。

これまで、たくさんの会社のお手伝いをして来たが、成功する会社には成功する会社の、失敗する会社には失敗する会社の共通点がある。

その一つが、成功する会社は、失敗から学ぼうとする姿勢と仕組みを持っているということだ。

反対に、失敗する会社は、大きな目標のみがあり、自らの行動や結果から学ぼうとする姿勢も仕組みもない。

いやむしろ、僕らの前を走り抜け、そのまま消えて言った会社の多くが、失敗を隠そうとする傾向があった。

■宝酒造の大失敗

宝酒造は、焼酎製造の会社として有名だ。

しかしかつてビールの製造で大失敗したということを知る人は少ない。

ビールでの失敗から多くのことを学び、本業回帰の後、しっかりと儲けの出せる商品を作りあげていった。

宝酒造の大ヒット商品、「純」は、そうして生まれた商品なのだ。

この記念館では、よくある成功美談だけを並べるのではなく、あえてかつての失敗をあわせて社員に伝えようとしている。

それがこの歴史記念館を作った理由なのだという。

今、京都では、自社社員向けの記念館が増えているのだそうだ。

自社向けの理由は、宝酒造と同じく、自社の失敗をきちんと包み隠さず、自社社員にしっかりと伝えるためなのだという。

京都という歴史深い町で生き抜いて来た企業が、こぞって社員向けに失敗を伝えているとするならば、それは僕らもまた学ぶべきことなのだと思う。

もうすぐ2017年が終わる。

僕は今年、多くの失敗をした。

側から見たら成功と見えるものでも、内側から見たらまだまだだというものも数多くある。

だから謙虚にそれらの失敗と対峙し、確実に一歩前進をする手立てを取っていくつもりである。

皆さんは今年、どんな失敗をしましたか?

(記念館の内部資料の写真撮影は多くが禁じられていますので、お見せすることはできません)

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