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マイクロソフト|新しいシフトの始まり


■シンガポールマイクロソフトを訪問

シンガポールのマイクロソフト社を訪問させていただいた。いやー、面白かった。

Office 365って知ってます?マイクロソフトのOfficeがついにクラウドで使えるようになったっていうやつですよね?

実はノート系では、MSのOne Noteが最強だと思ってて、ここ何年かずっと使っていた。

それがoffice 365になって、実は後ろでいろんなデータを取れており、「新しい働き方改革」の支援ツールになりうるというデモを見せていただいた。

わかりやすくいうと、Office 365で、いわゆるワードやパワポを使いつつ、かつ、ノートやメールまで関連製品を使うと、

このチームでは、良く仕事を取れる人は、どういう仕事をしているのかを分析できるという。

そういうデータが取れるであろうこと、そういう時代が来るであろうことは予測できていたが、オフィス関連製品ですでにそれが普通にできるということに衝撃を受けた。

その他、マイクロソフトの最新の面白い商品をいろいろ見せて頂いた。

■マイクロソフトの始めた新しいシフト

マイクロソフトも、本当にこの数年間で、「シフト」することに成功しつつあるように思う。

やはり、WindowsとOfficeというスーパープロダクツを持っていることを武器にすれば、いろんなことができるんだなと思った。

強みを作って、強みを元に、新しい次元にシフトする。これを絶え間なくやり続けることが、企業が生き残る、唯一の方法だ。

商品が売れるという喜ばしい成果が現れ始めると、企業は効率的に販売するための型を追求する。結果、型が成長、進化を阻害し、時代の変化についていけなくなる。

売れると言うことは、実は終わりの始まりなのだ。

マイクロソフトは、その終わりへの始まりから抜け出そうとし、明らかに出口が見えつつある。流石である。

先日、元マイクロソフト社長のSam Furukawaさんの講演会のお手伝いをした時に、

古川さんからマイクロソフト聡明期の話や、ビルゲイツの裏話を聞いていたので、

いろいろと思うところがあり、大変、刺激的であった。

マイクロソフトがさらなる進化を遂げようとしているのを見て、日本の大企業だって絶対にそれができるはずだと思った。

■岡田さんとの出会い

さて、今回のマイクロソフト見学、案内をしてくださったのは、シンガポールマイクロソフトのエバンジェリスト、岡田 兵吾さんだった(写真)。

岡田さん、風貌からもわかるように、シンガポールの日本人界隈では、かなり有名な方である。

岡田さんとの出会いは、バンコクだった。

先日、アジア中の日本人起業家が集まるWaojeというコミュニティで講演をした時、えらい目立つ人がいるなと思っていたら、その人が岡田さんだった。

風貌はこれだけど、目はとても優しく、実際、腰も低い。

とってもナイスパーソンなので、風貌とのギャップもまた、親しみやすさを生む原因となっている。

講演後の親睦会時で、目が会うなり、僕のファシリテーションのことを褒めまくってくださった。すごい褒めようだった。

そんだけ褒められたら気分が悪いはずはない。

じゃあ今度、会いましょうということになり、今回の訪問と相成った。

■素敵な言葉"Stay Gold"

岡田さんは、メールやメッセージの文末で必ず「Stay Gold」という一文を添えてくる。

この風貌で、「Stay Gold」とか言われると、先物取引の話かなんかと勘違いしそうになるが、そうではない。

英語で「Stay Gold」とは、輝き続けてね、という意味である。

あなたがもっともあなたらしくいることで、いつも輝ける状態でいてねという素敵なフレーズなのだ。

岡田さん自身も、シンガポールという異国の地で、日本人としてのアイデンティティを保ちながらも、

自分自身のオリジナルのキャラクターを育て、さらなる進化を遂げようとしている感じであった。

思いは、日本人がもっとアジアで活躍して欲しいという気持ちにつながる。

「この風貌だとみんな覚えてくれるし、みんな楽しんでくれるんですよ。」

■日本人にない考え抜く行為"脳ちぎれ"

すでに10カ国以上のことなった国々の人材が部下にいるという。

「英語で話してると食いついてくるやつが多いんですよね。

『それは違うよね』って言っても『そうですよね、言いたいことはわかります。でも・・・』って食らいついてくる。

日本人はそこを押してこない。

日本語ならそうでもないんだけど、英語ではまず押してこない。

これがもったいないと思うんですよ。」

わかる!シンガポールに来てほんとそう思う。

シンガポール人とこのところずっと繰り返している会話は、「そうですよね、向かいたい方向性はわかります。でも・・・」

この繰り返しなのだ。

イノベーションはそうした繰り返しによって、見えなかったものが見えて来た時に起こるものである。

 

孫正義さんは、これを「脳ちぎれ」と呼んでいる。脳がちぎれるまで考えろという意味だ。

そんな孫さんは、学生の頃から、考え抜くということを自分に強いて来た。

以下のインタビューが面白い。

英語だけど、簡単な内容なので学生諸君には是非、見て欲しい。

●孫正義・インタビュー(Bloomberg) https://www.facebook.com/taizoson/posts/10155164294499492?pnref=story

「Come! Invention come!!!」

冗談っぽく言ってるけど、孫さんがこの一人アイデアソンによって、その後、1億円をシャープから手にしたことは有名な話だ。

 

■自分らしく貢献するとは?

「オープンイノベーションの考え方には大賛成です。

僕も大企業に縛られるのではなく、できるだけいろんな機会を使って、この風貌で人に会うようにしています・笑。」

岡田さんに会いにいったのは、ただ会って楽しかったですね、ではなく、

僕がシンガポールで起こしているプロジェクトで、あるいは岡田さんが起こしているプロジェクトで、双方のリソースと行動力によって、何かケミカルチェンジが起こりうるのではと期待したからだった。

案の定、こんなこともあんなこともできますねと、アイデアがでて来た。

しかし、これはこういうことでできないかもしれません、

でも動くことだけならできるので声はかけて見ましょう、と地に足のついたアドバイスもしてくださった。

さすが!

この風貌で、このアドバイスだと逆に信頼感が増す・笑

ありがたい!

僕がこれからやろうとしていることには、多くの人の協力が不可欠だ。

一方で協力を得るためには、自ら進んでいろいろなことに協力的にならなければならない。

そしてどんな貢献ができるのかが大切なのだ。

自分の持ち味を最大限に引き出して、どんな風に輝き続けることができるのか?

Gettinging dark.にはなりたくない。

みなさん、輝いていますか?

Stay gold!

■最後に・・

ちなみに岡田さん、岡田さんのStay Goldなコラムです。

ゴールドオンライン・・・いや、ダイヤモンドオンラインでの連載です。

http://diamond.jp/articles/-/140438

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