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優秀な人材|感じる力と感じ取る力


■優秀の定義

「羽根さんが考える優秀な人材とは、どういった人材ですか?」

最近、講演の後にこんな質問を受けました。

優秀な人材、というのは人によって見方が違います。唯一無二の優秀さというものはないと思いますが、僕なりに考える優秀の定義をその時、述べさせていただきました。

僕が優秀だと思う人材は、言葉を変えれば、僕が一緒に仕事をしたいと思う人材ということになります。これは恐らく、過去の経験から、その人を通じて、仕事をする時はこんなことが大切だ、と思った経験則から裏打ちされたものに違いありません。

ちなみに、今年、6名のハーバード学生がアクティブラーニング社にインターンにやってきてるんですけど、彼らもとても優秀です。僕が学生の時より、絶対に優秀だと思います・笑。

では、彼らの何を優秀だと思っているのか?

三つあるんです。僕らが優秀だと思う人が持っている資質は・・・。全部お話すると長くなってしまうので、今日は、一つだけ、話します・笑。

まず、1つ目は「感じとる力」 です。

「感じとる力」とは、何かをやってる時、今、自分がやってることの意味や意義を「能動的」に理解する力のことです。

例えば、最近、ロボットやAIの話題があちこちで聞かれるじゃないですか?

そう言うのを聞いてどう感じます?

1.これからは面白い時代になると思う 2.何か、不安に感じる 3.正直、関心がない

だいたいこんな感じですよね?

僕らが重要だと考える「感じ取る力」がある人は、まず1か2の反応を示します。3だとちょっと困ります。

ロボットやAIがいろんな影響を与えようとしているのに、全く感じるところがないというのは、どうしたものかと・・・。何かよっぽどのこだわりがあるのか、全くないのかのどちらかに違いありません。

世の中のことに関心を持つって大切な資質だと思うのです。関心がなければ、何かを始めようという気持ちすら、起きないと思うのです。

関心を持つことが最初の一歩だと思うのです。

ちなみに先ほどの選択肢の中に、

3.正直、関心がない

の他に、

1.これからは面白い時代になると思う 2.何か、不安に感じる

というのがありました。

この1と2ならどっちがと言われたら、まあ1が一番良さそうですよね。当然・・・。肯定的だし・・・。

でも僕は2が悪いとは思っていません。2の反応が正しい答えを導くこともあると思うのです。

なんでもかんでも肯定的にとらえようっていう考え方もありますよね。が、それはそれで嘘臭い・笑。

時には否定的でいいと思うんです。怖いとか、嫌だと言う反応は重要です。

いい、悪いといった反応はセンサーのようなものだと思うのです。肯定的であれ、否定的であれ、目の前の事象にセンサーが働いて、何らかの感情が湧いて来るから人は前に進むことができるわけです。

ことを成すためには、センサーの感度を磨いておくことが重要なのです。

 

感じて感じ取る

世の中を動かす人は、大概、好奇心が強いです。

「5月の海は、まだ冷たいけど、すごく気持ちいいんだよ。入ってみますか?」

「ええ、マジですか?入りたーい♪」

こういう反応をする人が、僕らは好きです。

あ、でももちろん、

「それは寒いに決まってる。嫌です。」

がダメだというわけではないんです。好き嫌いはあっていい。

でも、好き嫌いは、ただのセンサーの反応にしか過ぎません。いい悪いがでた後に、どうその次を考えるのかが重要だと思うのです。

例えば、昨今の日本の状況をどう思います?って言われたら、否定的に感じている人が、結構、多いと思うんですよね。

でもただ文句を言ってるだけでは、何も変わりません。

能動的な人は、たとえ、否定的に感じる事象が目の前にあったとしても、そこから先にある可能性を感じ取るろうとする傾向がある。

まあ確かにこのままでは日本は良くない。良くないと思ってる人が増えて来ている。でも、これを肯定的に捉えると、日本は何か、新しいことを導入するチャンスかもしれないと言えるんじゃないですか・・・。

こんな感じですね。

だから「感じる力」ではなく、「感じとる力」が必要だといっているのです。

この前、選挙があったじゃないですか?選挙カーを見て、ハーバードの子が、

「あれは何ですか?」

って聞いてきたんですよね。

で説明しました。あんまり意味もないけど選挙の方法なんだと・・。

「意味がないならなぜやるのですか?」

と・・・。

まあそうなりますよね・笑。いや、正確にはね、意味がないのではなくて、ウエブなんかにするより、その方が勝てるからそのままやってるんだよと・・・。

「それがわかってて日本人は何もしないのですか?」

いや、まあそうなんだけどさ・・・。君たちの国でもわかっちゃいるけど・・・ってあるでしょ?

「もちろん。じゃあ、話を面白くするために、これをどうやったら変えられると羽根さんは思いますか?」

うーん、そうきちゃいますよね。はい、そうなんですよ。僕が考えるには・・・・

って感じで話がどんどん進んでいくわけですよ。

 

■感じ取る力を養う

感じ取る力がある人にとって、好き嫌いの感情的反応は、あくまでセンサーの出してくるデータにしか過ぎません。

今、目の前に起きている事象の意味や意義は、我々の「能動的」な思考や感情によって、いかようにでも変えることができるということを知っている人たちがいます。

そういう人たちは、とても優秀だと思うのです。

で、こういう資質を「考える力」ではなく、「感じ取る力」とあえていってるのは意味がある。

こういう思考的なプロセスは、瞬時に、瞬間的に行っている場合が多いってことなんです。いちいち、会議を通して熟慮、していては遅いわけです。

上記のようなことを、瞬時に感じ取る力がなければ、今の時代はやっていけないと思うのですよね。

じゃあ、どうしたらいいのか?

僕は体験が重要だと思うのです。

体験の数を増やし、自分のアルゴリズムを鍛えることが不可欠なのかと・・・。

おっと長くなりました。続きは次回の講釈で・・・。

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●Active Summer Camp 7月28、29、30日 ハーバード学生が日本の小中高生に教える夏期講習https://www.facebook.com/activecamp2016/?fref=ts

●WAOJE世界大会 9月4日 海外で活躍する日本人起業家との交流会 http://thaiwakyo.com/global-forum-2017/

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