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新年度を迎えて|若手に可能性を与えるということ


■WOWWOWのエイプリルフール

以下のページを見て欲しい。 http://www.wowow.co.jp/entertainmentkey0401/

そう、こちらは、昨日の晩、12時過ぎから何度か、シェアさせていただいたネタ。見ておわかりの通り、エイプリルフールのネタだ。実はこの企画、「社員の能動性を高めたい」と、WOWOWさんがうちの研修を受講され、その中の企画として作られたものなのだ。

抜群に面白いか、と言われると、正直、まあまあかなと思った方もいらっしゃると思う。でもこの作品、いわゆるプロが企画したものではない。普通の社員、通常では映像製作に関わっていない社員チームが作ったのだ。

研修を受講したのは、20名程度の若手社員。せっかくエンタメの会社に入ったのだから、会社をもっと面白くするために、頑張ってみたいと自ら手を上げてきた社員にチャンスを与えるという企画だった。

我々が講師となり、創造性と能動性を喚起する研修を実施。

4、5名ずつのチームを作り、「知的交配」、つまり、一人で考えるのではなく、他者と意見を交換させながら、アイデアを深めていくトレーニングを実践していった。

チームごとにコンサルティングをし、どうやれば映像がシェアされるのか、どうやれば笑いにつながるのかといったことをみんなで真剣に議論し、ブラッシュアップを重ねていった。

最終的にコンペをし、幹部、社員が審査。今回、発表された映像の企画が見事、優勝とあいなった。

1位になったチームには予算が与えられ、映像製作会社とともにこの映像が作られた。映像製作期間はわずか1ヶ月!この期間に、よくこれだけのクオリティに仕上げられたと思う。

コンペの結果発表がなされた時、1位になったチームメンバーがこう答えた。

「本当に嬉しいです。でも、びっくりしました。アイデアがどんどん進化していったんです。最初にうちのチームのAさんがエンターキーのアイデアを出しました。それはアイデアの種のようなものでした。それをみんなでもんでなんとか形にして・・・。それをコンサル時に、ALさんにさらに揉んでもらいました。そこでもう一つの重要な「ペイメントキー」のアイデアが頂けたんです。そこでいけるなってなりました。

そして今日、さらに皆さんからいろんなフィードバックをいただけました。またいっぱい改善できそうです。これらをしっかりと受け止めて、最高のものを世の中にだしていきたいです。本当にありがとうございました。」

とっても嬉しそうだった。それはそうである。エンタメの会社に入ってもクリエィティブな仕事をやらせてもらえない社員もいるのだ。

それがこうしてチャンスを与えられ、やっていいと言われたのだ。嬉しいに決まっている。

今、このチームの社員は、どんな気分で、この映像をみているだろうか?こうして既にニュースにもなりつつある。

 

■挑戦しつづける

今日という日が、特別な日になったことは間違いないだろう。

一人の天才がいて、後、残りの皆が受動的に歯車を回すといった会社がある。この会社のよいところはスピードが速いこと。しかし、会社の成長は、その天才の成長を超えることはない。

一方で、社員にチャンスを与えることができれば、社員は次第に能動的になっていく。自分にもできることがあるはずだと・・・。

一般的に、会社は成長すると同時に、役割分担が進む。企画をする人は企画、会計をする人は会計と・・・。

こうした役割は効率性を生む。しかし役割は人から、思考の柔軟性を奪ってしまう。

人間の唯一の才能は、どんなことでも学ぶことができ、どんな風にも成長することができるということ。

そのことを忘れてしまった人間と組織は、次第に硬直化し、新しいことに挑戦しなくなってしまう。

僕はこの年になってもまだまだ新しいことに挑戦してみたいと思っている。だから、社員にも可能性を与え、僕はもっと僕にしかできないことをやらせてもらえるようにしようと思っている。

今回、このWOWOWさんの研修を指導したのは、僕ではない。弊社の得能が講師として頑張ったのだ。

最初、クリエィティブな研修を若手に任せようと思った時は、勇気がいった。本当に若手で大丈夫だろうかと・・・。

でもいざやらせてみると、不完全ながらもなかなか頑張ったものが出来上がってくる。そのあとは正しいフィードバックと数を与えることが重要だ。そうすると、僕にはできない良さもとりこめるようになってくる。得能にはもっともっと頑張ってもらって成長してもらいたいと思っている。

というわけで、本日、新年度の始まりでる4月1日に発表させていただきたいことがある。

得能絵理子は、本日より、アクティブラーニングの副社長になります。

エイプリルフールネタではありません・笑。本気と書いて、マジです。

どうぞ、若くてかつ威厳もでてきた得能絵理子を、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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