top of page

ストリートパフォーマーは最強のアクティブラーナーである!


■ストリートとの縁

さて、先ほど、AbemaTVで、僕が監督をするTV番組が3本流れますよっていうお話をさせていただきました。

そもそもなんでこんなことをやることになったのか、なんでアクティブラーニングがストリートなの? なんでTV番組なの?って思われる方もいらっしゃると思うので、このあたり、しっかりと説明させていただきますね。

3年前に行った「Slush」というイベントで、ヒューマンビートボックスの日本チャンピオン、Tatsuyaさんにご出演頂いたことがご縁でストリート業界の方々との交流が始まりました。

僕は昔バンドをやっていたので、音楽が持つ可能性を信じています。音楽には、人を惹きつける力がある。見知らぬ人をあっという間にこちらに引き込んで、会場全体を盛り上げる力がある。

ある意味、人に対する影響力、という点では、教育なんかをはるかに凌駕するものがあるわけです。

Tatsuyaさんから、ヒューマンビートボックスやストリートカルチャーというムーブメントをさらに拡大していくアドバイスがほしいというお声掛けをいただき、そこから少しずつ、ストリートカルチャーについて勉強させていただきました。

彼らがかっこいいのは見ればわかります。でも彼らと話しを繰り返すうちに、どうもそれだけではないなと思い始めたんです。

彼らが実は、多くの子供達、若者にとっての「学ぶべき対象」であるということに気づいたのです。

世界的なストリートパフォーマーも最初はただの子供。競技を始めたきっかけをきいても、そんなにすごい志で始めたわけではない。まあ、かっこいいパフォーマーを見て自分もやりたいと思った、そのぐらいのきっかけの人が多かった。

しかし、彼らにとってとても重要なことは、「演技をみてもらう」という機会があることです。

人前で演技をすると客の反応があります。当然ながら、反応がいいと嬉しい、もっと頑張ろうとなる。逆に、反応が悪いと、何が悪かったんだろうと落ち込んだり、反省することになる。

良くても悪くても、もっと頑張ろうということになりやすいわけです。

ここが学校の勉強と違うところ。

学校で勉強をがんばっても、「客の反応」に相当するものがない。最終的には、学期ごとに紙で配られる5段階評価の数字しか、やりがいをみいだしてくれるものはありません。

この数値的管理(=成績)だけで、モチベーションをあげろっていう方が無理があります。

 

■大事なのはフィードバック・ループ

今、全国の学校で、最も人気のあるクラブ活動は、野球でもサッカーでもありありません。ダンスなんです。

なぜか?

それはお客さんの反応を得られるということに、子供たちが素直にワクワクしているからだと思います。

机の上に座らせ、話しの下手な教師のつまらない話を「静かにしなさい」と言われながら、ただただ苦行のように聞き続ける。

ストリートパフォーマンスは違います。自分で練習、創意工夫をし、その成果を客にぶつけます。うまくいくと万雷の拍手喝采を得ることができます。

子供にとって必要なことは、このアウトプットに対するフィードバックなのではないでしょうか。

フィードバックは時に冷酷です。コンテストなどでは、こちらが努力をしていなければ、厳しいばかりのフィードバックを浴びせかけられます。

しかし、しっかりとがんばって、これは自分にしかできない技だ、というものを開発できれば、観客は多いにそれを評価してくれます。

1.自分なりに頑張る 2.良い評価と悪い評価を受ける 3.2を活かし、さらに創意工夫し、頑張る

この「フィードバック・ループ」に入ることができると、人は能動的に成長できるようになるのです。

自分のアウトプットに対し、他者からのフィードバックが来る仕組みをしっかりをもっているストリート業界は、実は学校教育以上に、能動的学習者、つまり、アクティブラーナーを育てる土壌になっているということに僕は驚き、感動をしたわけです。

今回の映像ででてくる中学生ダンサーのシゲキックス君は大阪生まれ。見かけは大阪の普通の中学生。しかし踊るともうびっくりするぐらいのうまさで、今や世界中のコンテストからオファーを受けるスーパー中学生(この春から高校生)です。

シゲキックス君に話を伺ってみると、もうそれはそれは中学生と思えないようなインタビューを撮影することができました。

彼の練習についての心構え、世界を相手に戦う気持ちなどなど、もうイチロー選手にインタビューしているのかとさえ思ったぐらいです。

もしみなさん、お知り合いの子供さんに、小学生、中学生、高校生がいたら、ぜひ、この映像を見ていただきたいと思います。

感動していただけると思います。以下の時間帯にシゲキックス君が登場します。

--------------------

■Street Experience1 -ブレイクダンス/ヒューマンビートボックス 2月26日(日)17:14 〜 18:00 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5P4fzoyDcCw

--------------------

日本人はもともとストイックなので努力を厭いません。そうすると知らないうちに日本のストリートパフォーマンスの力が世界ランクになってきていました。

この映像では、そんなかんじで、世界的に活躍するパフォーマーが続々で登場します。

世界中のトップBMXパフォーマーが選ぶ、最高位に選ばれた佐々木元さん。世界的に有名なサーカス集団、シルクドソレイユで活躍するダブルダッチアチストの面々。

今ではスポットライトを浴びて、万雷の拍手を受けているアーチストも若い時には苦しい時期がありました。

「そんなことやってて飯を食べていけるの?何いつまで遊んでるの?」

こう言われながらも彼らは諦めませんでした。不安定な生活から、多いに努力を重ね、最後に世界的なアーチスト集団に仲間入りしていくまでのプロセス。

これをしっかりとインタビューしてきました。

華やかな世界に隠された驚くべき努力の数々・・・。

なるほどね、そこまでやったからこそ結果がでたんですね、というお話をいっぱい聞くことができます。

この映像をみると、ああ、自分なんか何にもやってないなということがよくわかります。

逆にいうと、これだけのことをしたら、しっかりと成果はついてくるということです。

これもまた多くの人に見ていただきたい映像です。

ちなみに、シクルドソレイユで活躍するアーチスト、一番年上の人は、30歳を超えていますからね。体を使う競技では、それはなかなか大変なことです。

しかし、彼らはますます技に磨きがかかっています。

20代、30代、40代の人にも是非、これを見ていただき、やる気を出していただきたいと思います。

こちらは、2本目の番組になります。

---------------------- ■Street Experience2 - BMX/ダブルダッチ 2月26日(日)18:11 〜 18:54 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5Pye3pQ7nDu

----------------------

そして最後は、世界ランクの仕事を知っていただきたいということで、最後の番組、「Street X」について。

昨年の10月末、シンガポールでショーをプロデュースしてきました。

日本とシンガポールの国交50周年を記念するイベントで、11万人が参加する一大イベントでした。

このイベントに、ストリートパフォーマーのみならず、三味線日本一の柴田さんのご協力を得て、これまでにみたことがないようなコラボ企画をやってみたいと思いました。

ただ日本だけのアーチストではなく、シンガポールのアーチスト、できれば世界的に有名なアーチストにも協力を得られればと思っていました。

願いはかなうものです。

世界のトップランカーのヒューマンビートボクサーのDharni Ngと、シンガポールの伝説のダンサー、Felix Fuangらが協力してくれることになりました。

そこで、日本の伝統と革新、さらにはシンガポールのトップアーチストとのコラボレーションが可能になりました。

その提案を篠田日本国大使にご提案したところ、快く受けいれてくださいました。やりましょうと・・・。

さあ、世界にもまれなコラボショーが実現できる。と思ったのですが、彼らは世界的なトップスター。事前の練習をする時間もありません。予算も低予算なので、全員を集めることは当日直前まで不可能!

どうやってショーのすり合わせをしていくのか?

彼らが出会ったのは、ショーが始まる前日の夜中の11時。そこからわずかの時間で、ショーを作り上げなければなりませんでした。

誰も文句は言いません。緊張感溢れる中、皆が自分の演技を次々に繰り出しながら、自然と構成がかたまっていく様は感動的ですらありました。

プロとはこういうものだというのを目の当たりにさせていただきました。

これがしっかりと映像に収められています。

それどころか、夜中の1時ぐらいから、ギャグの演出を思いついて、みんなノリノリ!やろうと・・・笑。

もちろん、そこは僕も多いに能動的にならせていただきました・笑。それはあかんやろ、こっちの方がおもろいはずやと・・・。アーチストの皆様、御迷惑をかけました・笑。

でも翌日、そのパートは、実際、一番盛り上がったんですよね。大受けでした。どんなネタで盛り上がったのか、映像にばっちり入っているので、是非、ご覧になってください。

こちらの映像になります。

------------------------

■Street X(シンガポール&日本国交樹立50周年記念イベント) 2月26日(日)19:06 〜 19:34 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5PyqGTe4eP9

------------------------

というわけで、是非、この番組をご覧になっていただきたいとおもいます。

この番組を通して言いたいことは、ストリートパフォーマーの皆さんは、日本最強のアクティブラーナーだということです。

彼らの能動的に学日、成長し続けているその姿勢に、我々はもっともっと学ぶべきことがあるということを言いたかったのです。

何か、自分を変えたいなー、と思っている人はどの年代の人も必見です。

最後に、この番組作りに関わってくださったパフォーマー、業界団体の皆様、撮影、編集、そしてAbema TVをはじめとする全ての人に心から感謝いたします。

ありがとうございました。

是非、この映像のことを、みなさんの周りの方々にもお伝えください。シェア、本当に感謝いたします。

ご覧になったら是非、ご感想もこのコメント欄にお願いしますね!

--------------------------

●Abema TV 「ストリート三部作」

1.Street Experience

こちらは、既述の4ジャンルが、どう日本に広がっていったのかなど、ジャンルの立ち上げに寄与したトップパフォーマーらの話を交えながら演技、トークを繰り返しています。1本目では、ブレィクダンス、ヒューマンビートボックスに焦点をあてています。2本目は、BMXとダブルダッチに焦点をあてています。

それこそ世界一位をとった人にインタビューをしているのですが、見ているだけですごいやる気がでてくる映像になっています。

そしてメキシコ、カンクーンまでいって撮影してきた、シルクドソレイユ・ホヤ・アーチストのインタビュー&演技。これも必見です。日本人が世界を相手に戦っているところを見ていただけると、なんか頑張ろうってなると思います。

■Street Experience1 -ブレイクダンス/ヒューマンビートボックス 2月26日(日)17:14 〜 18:00 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5P4fzoyDcCw

■Street Experience2 - BMX/ダブルダッチ 2月26日(日)18:11 〜 18:54 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5Pye3pQ7nDu

2. Street X

日本とシンガポールの国交樹立50周年を記念するイベント、SJ50。ここに日本を代表する三味線、ヒューマンビートボックス、ブレイクダンス、BMXのトッププレーヤーが参戦。シンガポールを代表する世界的なパフォーマーらと夢の共演を果たす。オーチャードロードを封鎖してのラストパフォーマンスは圧巻!

■Street X(シンガポール&日本国交樹立50周年記念イベント) 2月26日(日)19:06 〜 19:34 https://abema.tv/channels/world-sports/slots/95t5PyqGTe4eP9

●視聴方法 映像は、ネットにつながるスマフォ、パソコンから、以下のサイト内の「Sports」のジャンルで視聴可能です。無料です!

●Abema TV https://abema.tv

注)海外の方は、基本的に見えませんが、日本のキャリア(ドコモやソフトバンク)のデザリングを通しての視聴は可能です。

●アプリダウンロード スマフォから見る方は、事前にアプリのダウンロードが必要です。「Abema TV」で検索。

-------------------

bottom of page